2016年9月18日日曜日

このきなんのき?

「フランスの風景 樹をめぐる物語」展関連企画として、出品作品に描かれた樹木について、樹木の専門家にお話を聞く「このきなんのき?」が開催されました。



講師は岐阜県立森林文化アカデミー准教授 柳沢直先生。
本来は葉で見分けることが多いとのことですが、今回は絵画の中の樹木。詳細な葉の様子がわからないため、樹全体の見た目や枝葉のつき方、生えている場所の様子などから、描かれている樹の種類を予想してお話をしてくださいました。


樹の生態だけでなく、樹にまつわる西洋の伝説についてのお話があったり、
描かれた年代から、当時の樹と人々の関わりが見えてきたり、
樹の種類から、背景に描かれているのは海では、と予想したり。
今回は特別に、ポプラの描かれた作品の前でポプラの葉を手にとって、その特徴を知ったりもしました。


普段とは一味違った観点からじっくりと作品を鑑賞できました。
ご参加の皆様、柳沢先生、ありがとうございました。


10月10日(月・祝)にも、岐阜県立森林文化アカデミー教授の松井勅尚先生をゲストに迎えたギャラリートークがございます。
こちらもぜひご参加下さい。
【企画展ギャラリートーク】
開催日:10月10日(月曜・祝)
時 間:午後2時00分から午後3時00分
担 当:松岡未紗(当館学芸員)
ゲスト:松井勅尚氏(岐阜県立森林文化アカデミー教授)
※申込み不要、ただし「樹をめぐる物語」展観覧券が必要です。

(國枝)

2016年9月17日土曜日

9月17日(土)じっくりワークショップ ケンビの草木染め


9月17日(土)、実習棟にてじっくりワークショップ「ケンビの草木染め」を行いました!
講師に染織家の所鳳弘先生をお迎えし、ケンビで育った草木からエコバックとハンカチを作りました。



岐阜県美術館で育てた藍の葉っぱ。どんな匂いがするかな?


青々しい緑の匂いがします。藍には虫除けの効果があり、昔からよく使われてきました。


無地のエコバックを折り畳みます。折り畳んだエコバックを割り箸で挟んで藍に染めます。


模様を工夫してもう一度染めてみます。絞りに挑戦!


できたら乾かします。同じように染めてもそれぞれ違う模様になりました!

午後からはヤマモモでハンカチを染めます。
実習棟のすぐ横にあるヤマモモの木から葉っぱを採ります。

葉っぱをちぎって煮出します。ヤマモモの木の皮も煮出しました。準備ができたら、各自模様を作ったハンカチを入れます。


煮出したらみょうばんを加えた液の中に、染めた布をつけて色を定着させます。
最後に少しだけ藍を染めると・・・?


こんなにきれいなお花模様ができました!少しだけつけた藍は緑になるんですね!



同じ木でも年によって色が違うとのこと。その時の木の水分量によって色の濃さが異なる
そうです。
所先生のアイデアで、ケンビのマリーゴールドでも染めてみました。ヤマモモよりもはっきりとした綺麗な黄色に染まりました。身近なもので染めることができるんですね!


みなさんからの質問に最後まで丁寧に答えてくださった所先生、ありがとうございました!

2016年9月4日日曜日

樹をめぐる物語展のワークショップについて追記

みなさんこんにちは。
だんだんと秋らしくなってきましたが、いかがお過ごしですか?

企画展ワークショップ①「ケンビの自然を描こう」(9月25日)②「樹を描こう」(10月2日)の制作内容についての追記です。

これらのワークショップは名前が似ており、かつ両方とも参加者対象が全ての方で、内容の差が分かりづらいですよね。すみません…

そこで、講師たちに内容について聞いて追記することにしました。

これら二つはどちらも樹を描くワークショップです。
違いは大まかに以下の通りです。

画材
① では樹を、水性油絵具とパスを使って点描などで作品を描きます。
② では樹を、水性油絵具以外を使って描きます。(水彩絵具、色鉛筆、墨、パスなど)

②「樹を描こう」(10月2日)

①「ケンビの自然を描こう」(9月25日)


描く対象
① では樹を含む自然を描きます。描く対象は庭園をめぐって決めます。
② では樹の四季を描きます。バルビゾン派を意識して戸外でスケッチします。

講師 …独断と偏見による個性です
① は河井俊幸先生です。熱血講師、ほめ上手。
② は上田一雄先生です。ひたむきな研究家、紳士的。

お二人とも大ベテランの先生です。お子さんや絵を描くのに自信がない方も安心してご参加ください。
アシスタントの國枝先生(抜群のセンス)や、サポーターさん(まるで天使)もいらっしゃるので、サポート体制もばっちりです。


参加申込期間は次のとおりですのでお早めにどうぞ。(消印有効)
① 「ケンビの自然を描こう」(9/25)は9月4日(日曜)までです。
② 「樹を描こう」(10/2)は8月30日(火曜)から9月18日(日曜)です。※延長になりました

申込方法はこちらのリンクからご覧ください。
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5187.php

それでは皆様のご参加をお待ちしております!
(M.A.)

*添付写真の説明書きに間違いがございました。訂正してお詫びいたします。

2016年6月24日金曜日

6/18 ナンヤローネ アートツアー6月号 岐阜県青少年美展 青年の部


  6月18日(土)『ナンヤローネ アートツアー6月号』を行いました。ナンヤローネのコンセプトに基づいて4月から新しく行っている鑑賞ツアーもこれで第3回目。毎回、全く新しい鑑賞法『Such Such Such』用してツアーを開発しています。
  今回のアートツアー『Such Such Such』の応用バージョンで「岐阜県青少年美術展 青年の部」作品を取り上げました。『Such Such Such』では、いつもは、作品を見ながら作品の前に置いてあるコネクターを選ぶのですが、今回は逆。コネクターを先に選んで後から作品を選ぶというものです。
 今回も親子から一般の方、高校生まで、参加者はバラエティーに富んでます。25人ほど集まったメンバーをグループ分け!今回は、いろいろな世代の集まった5つのグループにわかれました。
駆けつけた日比野館長も声をかけてくれて、いよいよ出発‼︎

 まずは好みのコネクターを選びます‼︎ 
 そして、それを選んだ理由を交流。「え、なんでそんなの選んだの…」その理由を聞くと、その人の個性が少しずつ見えてくる…。そんな気がしてきて、初対面のグループも少し打ち解けます。
 次に自分の選んだコネクターに合う作品があるのか?会場内の作品を見て回ります。今までとは絵の見方が変わってきます。普段なら、「へー、これが優秀作品ねとなるところですが、今回はそこに目がいく余裕はありません。それぞれ自分が選んだコネクターに合う作品を探すのに必死。コネクターを絵の前でかざしては、合うかどうかを確かめています。

 グループで鑑賞した後、もう一度じっくりと個人で会場内を廻ります。自分のコネクターに合う作品を決めるためです。


自分のコネクターに合う作品を見つけた人から集まってきます。全員集まったところで交流。



ある女の子は、細く街を描いた油絵の前で切符を見せながら、駅があって電車が走ってそう…と作品を選んだ理由を話してくれました。
 また違うある子は、緑色した恐竜のフィギュアが、植物の絵の緑とマッチすることを発見。
 大人の方は、自分が選んだクワガタ虫の模型が書道の漢字の世界に入っても違和感ないと、書の作品の前でかざしてくれました。確かに…違和感なかったです。
 それぞれのグループで作品の見方の新しい発見があり、作品を引き立たせてくれていました。コネクターを使った作品を選ぶのに年齢差はなく、むしろ子供の方が斬新な考え方をして、大人をタジタジさせることも。
 そして、自ずと、自分が選んだコネクター、それに合う作品はどこかでその人の色や個性を反映させているようです。
 昔ながらの路地の写真を選んだ高校生男子の手にしたコネクターは、古い腕時計。絵の前にかざすと、確かに褐色の色調まで一緒で、その子はそういう懐古調の雰囲気が好きなんだなと察します。
 また、一方で、そうやって作品を巡っているうちにいろんな会話も自然に生まれてきます。小学生の親子、そして高校生の男子、あまり接点のない世代ですが、アートツアーの中で活動しているうちに、次第に打ち解けていました。男の子の将来の相談に乗っていたりして…アートを中心に様々な人がコミュニケーションする姿がありました
 次回は6月25日(土)「岐阜県青少年美術展 小年の部を対象に行います。どの世代の方でも参加できますので、ぜひ美術館にお越しください。

hayashi










2016年5月23日月曜日

5月15日 アートまるケット「ながれミながら」ワークショップ「まきまきタネまき」


2016年5月15日(日)10:00~15:00 アートまるケット「ながれミながら」プレイベント、国際園芸アカデミー主催のワークショップ「まきまきタネまき」を開催しました。
アートまるケットは岐阜県の4つのアカデミー等の教員、学生の協力により進める取り組みです。

今年の夏も、美術館庭園に花を使ったオブジェが出現します!そのオブジェを花で飾るために、国際園芸アカデミーの皆さんと参加者112名が一緒にタネまきをしました。


マリーゴールド、ルコンソウ、ジニア、メランポジューム、ヒマワリ、フウセンカズラ、ホウセンカ、アサガオをプランターとハンギングバスケットに植えました。

昨年使用したハンギングバスケットのスポンジを付け替えて、再利用しました。
土を入れて、た〜ぷりお水をかけます。
新品のタオルと同じように、最初に土に水をたっぷりかけると、その後の吸収力があがります。園芸業界では「水やり3年」と言われるほど、水やり一つにも修行が必要とのこと。奥が深いですね。


さて、アカデミーの皆さんに教えてもらいながら、土に指で穴を作ってタネをまきます。


つかみにくいタネはピンセットでまきまき。


上から培養土をやさしくかぶせます。


結構コツが必要です。タネが隠れるまでかぶせます。


できたら、お水をかけてあげましょう。


参加していただいた方には去年のアートまるケットで収穫されたお花のタネをプレゼント!


タネまき完了後、アカデミーの皆さんとスタッフで東のお庭にプランターを移動しました。
学芸室から見る風景です。プランターがぎっしり並んでいます。


無事に発芽しますように!

次回、6月18日(土)10:00~15:00に小さな苗を植え替えするワークショップ「小さな花のおひっこし」を開催する予定です。

今年のアートまるケット「ながれミながら」は7月16日(土)〜9月25日(日)に開催されます。皆様ぜひおこしください。
(学芸員S)


2016年5月9日月曜日

5月3日・4日 ナンヤローネワークショップ②を行いました!

ゴールデンウィーク中の5月3日と4日にナンヤローネワークショップ②を行いました!
今回のタイトルは「ケンビの森ってナンヤローネ」。

岐阜県美術館、ケンビの庭にはたくさんの木があります。
1982(昭和57)年の開館当初、広大な庭園を彩るために、高木(クスノキ、ケヤキ等)997本、中木(コブシ、アラカシ等)257本、低木(アベリア、サツキ等)11937本、地被類(フッキソウ、ツルマサキ等)52958本が植えられました。またクロガネモチ、ハナノキ等の珍しい樹木が「寄贈木」として当館にプレゼントされました。2011(平成23)年の施設再整備のための改修工事によって館の北側の植栽はいくぶん減りましたが、現在でも一万本以上の高木・中木が日々の手入れをされながら成長を続けています。30年以上かけてすくすく育った樹木たちは、こんもりとした緑の葉の繁る大木となり、まさに「文化の森」と呼ぶにふさわしい姿となりました。
緑の森に囲まれたケンビの庭は、近隣の人々の憩いの場として日常生活の中で愛されています。ベビーカーのお母さんが木陰で休んでいたり、芝生を子どもたちが歓声を上げて駆け回ったり、紅葉の季節にはあちらこちらで写真を撮る人がいたり…そんな風にふだんから、気軽にケンビの庭を利用してくれている姿を見るのは、館のスタッフにとってもたいへん嬉しいことなのです。

このすてきなケンビの庭を存分に活用しながら屋外展示を行う企画展も、開館当初からしばしば行われてきました。近いところではまず、昨年(2015年)の夏、日比野克彦新館長のディレクションにより「アートまるケット 花は色の棲家」と題して、県内4アカデミーと協力しながら庭園を使ったイベントが行われました。庭に出現した木製の「花の棲家」は、トータルで5万人以上の人々が集う「にぎわいの場」となり、ケンビの庭に新たないのちを吹き込んでくれました。
今年(2016年)の2月から3月にかけては、第8回円空大賞展で円空大賞を受賞した中谷芙二子さんの霧の彫刻、《Fog Sculpture #47632 “雲のごとく”》が庭園に設置されました。一時間ごとに真っ白な霧が噴出して、庭のすがたをドラマティックに変化させたのも、記憶に新しいことでしょう。

さて、今回のナンヤローネワークショップでは、このケンビの庭ならではの森、特に珍しい花木に注目して、参加者みんなで手作りのネームプレートを作成しました。

まずはチームに分かれて、庭園を散策!


この木は一体ナンヤローネ??


お気に入りの木が決まったら、木にネームプレートを作ってあげよう!
素材選び、どれにしようかな…?


絵具で塗ってみたり、どんぐりや枝で文字をつくったり、



並べ方を工夫してみたり、色々なネームプレートが出来てきました!


グルーガンに挑戦!


完成したら、木にくくりつけて…


みんなで一緒に記念撮影!パチリ!


沢山のネームプレートができました!









お気に入りの木はいつ実が成るかな?


ケンビの森がますます賑わいました!
みなさま是非、すてきな手作りネームプレートと木の様子を見に来てくださいね!

そしてケンビの庭では、今年もまた、新たなプロジェクトが始まります。
日比野克彦館長が今年もやります、「アートまるケット」!
今回は「ながれミながら」と題しています。庭のせせらぎ(人工の小川)のところに何かが起こりますよ。ナンヤローネ。
「アートまるケット 日比野克彦ディレクション『ながれミながら』」の会期は、7月16日から9月25日まで。会期が近くなったら、またSNS等で紹介しますね。
この夏のケンビの庭と森、どんな風になるか、お楽しみに!!!
(学芸員S)