2015年10月6日火曜日

ワークショップ 「花の引っ越し」

 10月4日(日曜)『アートまるケット日比野克彦ディレクション「花は色の棲家」』のワークショップ、国際園芸アカデミーによる「花の引っ越し」が行われました。
天気もよく、たくさんのお客さんに参加していただき、ハンギングバスケットに花の苗を植え替えました。
 この花は、今でも満開状態の「色の棲(す)」に追加されます。いっそうたくさんの花で「色の棲(す)」が飾られます。
リニューアルした「色の棲(す)」を、何度でもおいで下さい。
 


こどもたちも園芸アカデミーの生徒に教えてもらいながら、バスケットに花を植え替えました。みんなで植えた花が美術館の庭を飾ります。






小さな藤田嗣治展 開催日記3

小さな藤田嗣治展、図録もこだわっています。
↑これはミュージアムショップでのディスプレイ。
右上はこの図録専用の額縁です♪こちらも限定商品。

すでにミュージアムショップ担当が会期前に一部紹介していますので、ここでは制作裏話をご紹介します。

昨年の冬。
小さな作品ばかりの本展覧会。どんな図録をつくろうか、学芸員Hは考えていました。
…藤田は新しいことをたくさんして注目されたので、普通の図録は作りたくない。

さてどうしようかと、学芸員Hと学芸員Mは立ち話をしていました。
そこで学芸員Hは幼い頃の楽しい記憶を思い出したのです。
某○○園のお茶漬けのおまけに入っていた浮世絵カード、みなさんも記憶にありませんか?
懐かしいですね。集めたカードを並べて見たり、楽しかったですね。
(学芸員H)!!!…よし、今回は絵はがきサイズのカードの図録にしよう!
本仕立ての図録だと、ページをめくらないといけない。
でも絵はがきなら自分だけの好きな順番に並べて楽しむことができる。
本展覧会の内容にはぴったりだね!
(学芸員M)でもすでに藤田の絵葉書本は市販されているので、二番煎じはつまらないです。
(学芸員H)それに藤田嗣治は著作権料がかかる。出品作品全てを掲載することは難しいな…。
(学芸員H&M)うーん…。
(学芸員M)そうだ!藤田は手作りで箱を作っていたわけだから、箱に入れて売りましょう。
(学芸員H)厳選作品が箱に入ったカード式図録だね。それは見たことがないね。
こんなかんじで決まりました。

箱の蓋にはロゴの箔押し、カードの側面も金で小口染め。なんともゴージャスです。
カードは48枚入り。出品作品の中から厳選しました。
カードのほかには小冊子が入っています。
小冊子には必要最小限の情報だけを載せました。
一応、これが入っていることで図録としての体裁を整えています。
図版が外に飛び出した図録、と言ったところでしょうか。
たくさん原稿を書くのも大変ですが、肉を削ぎ落して情報を絞るのもなかなか苦労しました。
でも普通の内容だったら、この図録に入れる必要がないですからね。

通常の図録でいうところのあいさつと本文にあたるメッセージは学芸員Hが、年譜は学芸員Mが担当しました。
年譜については、学芸員HからMにこんなリクエストが。
「年譜だけど年譜じゃないもの。」
…む、むずかしい!

普通の年譜は作っていたのですが、見せるまでもなく却下。
そんなわけであれこれ考えてこのように作っていきました。

年譜の最初のイメージ。これ以外にも何枚も違うイメージを書きました。

途中の段階。冊子原寸の枠を書いて、手書きで文字の量と大きさを調整しました。
数回の校正を経て、完成しました。

実はこの年譜には参考したものがあります。
それは藤田本人が作った自分の年譜の作品。年譜が作品???作家が残した年譜とは???
展覧会場に展示していますので、ぜひご覧ください。

私たちの「こんな図録が作りたい!」という要望を具現化してくださったデザイナーさんと製作業者さん。
本当にありがとうございます。

こんな図録国内でも国外でも見たことがありません。
カバンの中に入れてもかさばりません。縦7.8×横10.8×高2.6cmのコンパクトな図録です。
男性だったら背広の内ポケットからスッと差し出してプレゼントできるサイズです。
気に入ってもらえるとうれしいです。

完全手作り豪華版のため、数に限りがございます。
売り切れちゃうかも…なんて声も聞こえてきています。
お問い合わせは当館ミュージアムショップへお願いします。


(MM)

『色の棲』定点観測10・6 晴